リリース2.2.0から新しく強力なツールAPI(Application Programing Interface)が、Strand7に追加されました。APIは、Strand7と他のコンピュータープログラムをつなぐ架け橋のような役割を担っています。このAPIによって、Strand7にはない機能を持つ他のプログラムとStrand7つなぎ、さらに多様で高度な作業をこなすことも可能です。Strand7のAPIは以下のような特徴を持っています。
- インターフェースは、"Win32 DLL"ファイルで、"St7API.DLL"と呼ばれています。DLLとは、Dynamic Link Libraryの略のコンピューター言語ですが、それ自身では起動できません。DLLは、多様な作業をこなす機能を持ちますが、他のコンピューター言語のよって始めてその機能を発揮することが出来ます。
- Strand7とのコネクションは、GUI(Graphical User Interface)を通してではなく、コンピューター言語を通して行われます。プログラマーは、APIを使用することによってStrand7の機能を自由に使う独自のプログラムを開発することが出来ます。
Strand7のAPIは、ウィンドウズ環境に対応できる言語(C, C++, Pascal, Delphi, Visual Basic, FORTRANなど)で書かれたすべてのプログラムに使用できます。なおStrand7のAPIは、Delphiを使って書かれています。
基本的な機能
簡単に言えば、APIを使用することによってStrand7の機能を他のアプリケーションから実行すること出来るということでが、もっと具体的には以下のような使用方法があります。
- モデル作成
- 既存のモデルを変更する
- ソルバーを実行する
- 結果ファイルを抽出し、処理する
以上のような機能はもちろんStrand7のGUIベースからも直接できますが、たとえばStrand7と他のアプリケーション間でテキストベースのデータの読み込みや書き出し、コピー&貼り付けなどは、手作業や繰り返し作業が多い場合など非常に手間がかかることがあります。APIを使うことによって、繰り返しタスクの自動化など自由にStrand7にアクセスすることができるようになります。
利用していただきたい方
- 現在Strand7でサポートされていないポストプロセッシングの環境を使ってStrand7の結果を処理したい方。または自らカスタマイズしたフォーマットを使用してレポート作成したい方。
- Strand7のモデルを自動作成されたい方。
- Strand7のデータを他のアプリケーションに書き出し読み込みされたい方。
APIツールキット
- Dynamic Link Library(StAPI.DLL)-他のアプリケーションとStrand7を結ぶインターフェースを提供します。
- ヘッダーファイル-このファイルの中で、それぞれの言語に応じたすべての定数、関数とその呼び出し方が定義されています。(それぞれの言語によって違ったヘッダーファイルが必要です。例 C, C++, FORTRANなど)
- サンプルアプリケーション-APIの使い方を示すために簡単なアプリケーションのソースコードが含まれています。
- Strand7 API使用書-この使用書(PDFフォーマット)には、すべての利用可能な関数(function)の詳細と関数の呼び出し方、使い方が記載されています。サンプルは、多様な言語のシンタックスに則って示されています。
使用方法
Strand7に装備されていますが、APIの機能を使用するには、別途ライセンスコードが必要になります。
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